アホウドリの詩 – 長谷川博翁に捧げるうた –
愛鳥週間に贈るバラード アホウドリの繁殖期の鳥島周辺海域には、ザトウクジラも集い、離島後の移動先も同じ生活者を、海の女神ヴィーナスが見守っている。
たくさんのご来場をありがとうございました。
2018年5月7日(月) 〜 13日(日)
11:00~19:00(初日13:00より/最終日16:00まで)
初日17:00よりオープニングパーティーを開きます
〒104-0061
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アホウドリへの愛情と思索の心理劇
赤津 侃
小林満風は、アホウドリの画家であり、観察・研究者である。画家の出会いは、いつも神秘的で画期的な出来事だが、小林は12年前にアホウドリ研究に専念する長谷川博・東邦大名誉教授の講演を受講して、ピタリと創作のマトが決まった。この鳥は2.5メートルの長い翼の姿が美しく、80キロで飛翔する。生息場所は鳥島と尖閣諸島の2カ所のみで、一時は絶滅を宣言された悲しい歴史を背負っている。
小林は二つの眼で描く。愛情と観察と同じ仲間意識である。画面でアホウドリが歌い舞い踊っている。繊細にして優雅で、広大な宇宙をはらんだイメージ豊かな独自の世界を展開する。確かな存在感をもった楽しい鳥群のフォルムと重厚的で明るい色彩と凝縮した密度の高い構成は、鳥類の過去・現在・未来の世界を縫い合わせる如実感を示す。深遠で楽しい心理劇を見る思いがする。同時に夢ともうつつともつかない世界をあやなしている独特の一面があり、アホウドリのイメージはどんどん増して、想像力が沸き立つ。小林にとってアホウドリは自分の鏡像ではないかと、思念の糸をたぐり寄せる一面もある。生息域が同じザトウクジラと海の女神ヴィーナスも見守る詩と絵画の調和の地球環境世界である。
(あかつ ただし・美術評論家)
「アホウドリの詩 -長谷川博先生に捧ぐ-」第88回 新構造展
小林満風展 アホウドリの詩 ー長谷川博翁に捧げるうたー 出品目録 | |||
2018.5.7(月)~5.13(日) ギャラリー暁 | |||
№ | 題 名 | 制作年 | 規格(号) |
1 | 地球 | 2006 | F10 |
2 | ティッケルさん | 2006 | F10 |
3 | 懺悔 | 2007 | S100 |
4 | 卵を抱く | 2008 | F6 |
5 | へール・ボップ彗星 | 2008 | F15 |
6 | 地球の出、かぐやから | 2008 | S100 |
7 | デコイ(Love) | 2009 | S100 |
8 | 再会 | 2010 | F 50 |
9 | 巣立前 | 2010 | F 12 |
10 | 3.11、アルバトロス | 2011 | F 50 |
11 | オキノタユウと呼ぼう | 2012 | F150 |
12 | あゝ鳥島や | 2013 | S100 |
13 | アホウドリ、クジラそしてサチコ | 2014 | F100 |
14 | 卵 | 2014 | S100 |
15 | みんな歌ってる | 2015 | F100 |
16 | 北太平洋の友達 | 2015 | S100 |
17 | みんな歌ってる | 2015 | F120 |
18 | 帰郷 | 2015 | F 25 |
19 | 妻夫 | 2016 | F 50 |
20 | 宇宙への旅立ち | 2016 | F100 |
21 | 長谷川博先生に捧ぐ | 2016 | F150 |
22 | 再会 | 2017 | F130 |
23 | 巣立ち | 2017 | P 20 |
24 | 別離 | 2018 | P120 |
<以前の個展>
№4 小林満風展 ー人・鳥・魚 共に生きるー